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エヴァンゲリオン「Q」が待ち遠しいなぁ。

日本には、「型」というものがあります。
英語で言うならフレームワークとかが近いのかもしれませんが、
やはりちょっと意味が変わってきてしまいます。
このあたりはバックグラウンドとなっている文化の問題ですから、
完璧な翻訳は難しいですね。

さて、タイトルの通りですがエヴァンゲリオンの映画次回作公開間近です。
言わずと知れた、世界中で有名なこのヱヴァ。
旧約聖書の内容と実は関わるのが、このタイトルなんじゃないかと言う気がしています。

今回はその話。時間があったら英訳しますが、さすがに面倒なので日本語で少々僕の考察を書いていけたらと思います。

まず、日本のストーリー展開story tellingの型(方法)に、
「序破急」
と言うものがあります。他にも「守破離」「起承転結」などがあります。
ホップ⇒ステップ⇒ジャンプ
のような感じですかね。

そもそも日本の舞台や演芸のようなものって、
話の筋(流れ・展開)をすでにお客さんが実は知っているというのがあります。
これは日本以外でも良くある話かもしれません。
例えば、一度見たことのある映画をもう一度見ても面白いとか、音楽だったら昔の名曲を最近のアーティストがカバーするとかそんな感じですかね。

それでも十分楽しめるでしょう?
日本の演芸って誰がやるかで、同じ内容のモノでもガラッと様子(雰囲気・印象)が変わってきます。
それをお客さんは楽しむんですね。

守破離という型は、それを表していて、
守:今までのやり方を守って、この話をやりますとお客にアピールする。
破:それまでの話の流れとは異なることをやる。ブレイクスルー
離:それまでとは異なる流れを一気に加速させて、オリジナルなものにしていく。

今回ヱヴァが使っている「序破急」も、似たようなものですね。
序では、テレビ版とほとんど同じ内容でした。
破では、アスカが大変なことになったり、新キャラメガネっ娘が出てきたり、大きく話が転換しました。
そして今回は急。一気に新しい話を加速していくことでしょう。

ここでポイントになるのが、なぜ「Q」とアルファベットにしたのかということです。

実はこれには別のメッセージが組み込まれているのではないかと言うのが僕の考えなんですね。
ちょっとそれを書いていこうと思います。
劇場版ヱヴァでは、エンドロールの後に次回作へのブリッジストーリーが入っています。このブリッジストーリーと予告を集めて考えるとこの「Q」の隠された意味が見えてきます。

と言いますのも、まず「序」がおわり、「破」への予告が入った時にでたキーワードが「月よりの使者」というものがあります。しかし、実際「破」の本編を見るとこの月よりの使者の登場時間がおそろしく短いわけです。ラストのワンシーンに登場する程度。それ数秒の予告の中になぜ入れたのか。ここを考えると、裏に隠されたメッセージが見えてくるように、僕には思えるのです。

前置きが長くなりましたが、簡潔言いますと、これは聖書の話を模しているということが分かります。もともとヱヴァは旧約聖書の話をあちらこちらにコーディングしているのは、有名な話ですし、ちょっと知っている人ならすぐに気が付けるくらい分かりやすいものもあります。

シンジ=神子(シンジ)=神の子
レイ =精霊(セイ“レイ”)

ということで、三位一体が見えるみたいな感じです。

ストーリー展開でも、こういったコーディングをしているような気がするんですね。
もともと使者をangelと訳しているヱヴァなので、

月よりの使者=月から堕ちてきたangel=satan

ということで、聖書の始まりFallを暗示しているわけです。
ココに気が付けると「Q」の意味、そして全4作「序破急+α」という型を使ったのかが見えてくるわけです。

一般的に「Q」と言われると何を想起するでしょうか?
そう、Questionですね。
では聖書に置いて「問う」と言ったら?
最後の審判でしょう。

ということで、序破急で実は聖書の全体を模しているということが見えてくるわけです。
これをもっとちゃんとやったと言われるのが、ルイスキャロル「不思議の国のアリス」だったりします。
最初は穴に落ちて、次に洪水になり、最後は判断を問われる。

さて、すると「Q」でおそらく世界が一度リセットされる可能性が高いわけで、
そうなると、序破急+αとして、起承転結のような最初から4つある型を使わなかった理由も見えてきます。一回、前の世界が終わって、新しい世界が1からできあがるのでしたら、一連の流れではなく、一度断絶するべきでしょう。

そんなことが見えてくるのが、「序破Q」とした理由なのではないかと、勝手に推察しております。